創業100年を超えるチェーン製造のトップブランド
和泉チエンは大正5年(1916年)3月に操業を開始し、平成27年(2015年)には創業100年を迎えました。バブル崩壊後には売上が大幅に減少し、人材採用も停止するなど企業として苦しい時期もありましたが、この間も「雇用は守る」という経営者の強い信念の下、一度もリストラをする事なく乗り切りました。苦しい時期も"今を超える”事を目指してモノ造りへの努力を惜しまず自働化設備の開発・導入を継続してきました。
世界的に業界トップの優良企業との信頼関係を構築し、半世紀以上に渡り業務提携や協業を継続できた事が100年の実績に繋がっています。 和泉チエンはさらなる飛躍を目指し、2024年7月にはベトナム工場が量産稼働を開始しております。ベトナム工場稼働を足がかりにこれからもグローバル生産/販売の拡大を実践していきます。
和泉チエンを支える4つの強み
確かな品質
チェーンは設備・装置や自転車・バイクなどの機器に組み込まれて機能します。それらの機器に不具合が発生しないよう、当社は検査・測定設備や、現場での品質確保のための投資を惜しまず行う事で年々品質を改善し、お客様との信頼関係を強固なものにしてきました。(2010年にはISO9001の認証も取得しています)
組立ラインでは、チェーンの寸法や部品欠損・異部品有無などを各種センサーによりチェックし、造り込み品質を確保しています。品質部門では、最新の画像測定機、輪郭形状測定機などの形状測定機14台を始めとして、デジタルマイクロスコープや引張試験機、圧縮試験機など30台以上の検査・試験設備により品質と性能を保証しています。
製造力/技術力
お客様である機器メーカーの要望に可能な限り対応しています。コロナ禍で世界的に自転車の需要が増えた際には、大幅な増産にも耐えうる生産環境を整えて顧客の要求に対応しました。
2021年には2020年比で1.5倍、2022年には同1.7倍の生産能力増強を実現しております。
また、産業機械用の特殊なチェーンの設計・製造も行っており、開発・技術・製造の各部門が一体となって、大企業にはない機動力で困難な仕様の製品化にも積極的に取り組んでいます。高い技術力を持つ近隣の協力会社と共に顧客要求にフレキシブルに対応する体制も整えています。
社内一貫生産体制
Q(品質)・C(コスト)・D(納期)を高いレベルで確保するために生産設備への投資を惜しまず実施しております。順送成形プレスやCNC自動旋盤などプレートやピンの成形に関わる設備や、金属を磨き表面を滑らかにする研磨設備、複数の部品からチェーンを組み立てる組立機、金属の機械的性質を最適化する熱処理炉など330台以上の生産設備に加え、順送用プレート金型を約200面保有し、社内一貫生産体制を構築しています。
また、それらの設備を活用した試作~量産までの仕組みを構築し、生産を行っています。
製品開発力
過去より設計的な改善・改良を重ね、それを現場の高い技能で造り上げ、高性能・高品質な自転車用チェーンを提供しています。
自転車トップレーサーが集まった東京2020では、多くのレーサーに選ばれ、たくさんのメダリストを輩出しました。特に米国ナショナルチームと共に開発した「IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI」は世界屈指の滑らかさと強さを誇る製品となっています。米国トラック代表からは「The smoothest chain ever. (今までで一番滑らかなチェーン)」と最高のコメントを頂いております。