チェーンの製造工程
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各部品の成形
部品成形工程では、リンクプレート(板物)、ブシュ・ローラ・リベットピン(丸物)をμ単位の精度で部品を成形しています。プレス成形において順送金型と徹底した自動化を進め、品質とコストダウンを徹底追求。24時間稼働設備においては日常の品質確認と設備を管理し、品質不具合の無い、無人連続運転を実現しています。
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洗浄(前処理)
洗浄工程(前工程)では、熱処理前の製品を400Lの大型タンブラーとメディアを使用し、製品に付着している「油脂」や「汚れ」などを、除去する工程となっています。洗浄工程以外にも、ピン径を調整する「寸法出し」工程、ブシュ・ピンの端面を磨きR面を出す「面取り磨き」工程などがあります。µ単位で寸法管理を徹底し、品質を追及すると共に、安全に作業を行うことも徹底しています。
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熱処理加工
メッシュベルト式大型連続焼入れ焼戻し炉を使用し、様々な材質の製品を大量に生産することが可能としています。エネルギー使用量が多い設備であるため、設備の点検・保全、設備の改善を自社でも行い、連続炉を最大限有効に引き出せるように管理し、安全・省エネ・コストダウン・品質向上に力を入れています。
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部品仕上工程(後処理)
部品仕上工程(後処理)とは、熱処理後の製品の「光沢出し」「防錆」「スケール落とし」などを行う工程となります。洗浄(前工程)同様に、400L大型タンブラーを使用しますが、熱処理前後の製品の混入を懸念し、作業場を分けて処理を行っています。その他には「ショットピーニング」工程があり、こちらでは塑性変形による加工硬化、圧縮残留応力の付与をし、製品の疲労強度、耐摩耗性、耐応力腐食割れ性の向上を目的としています。
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組み立て
組立工程では、完成した各部品の特性を把握し、お客様の要望に適合させる為、μ単位の精度で組立をしています。様々な機械を使い多品種に対応し、設計図面指示通りの品質の高いチェーンを製作しています。機械と人による良い点をバランス良く融合し、低コスト高品質を追求しています。また、継手部として使用するジョイントリンクや長さ調整時に用いるオフセットリンク、アタッチメント付き製品など多品種かつ少ロット製品の製作も行っています。顧客が要求する製品に合わせて手作業や最新設備による最適な組み立てを行っており、高い品質の維持とさらなる向上に日々励んでいます。
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仕上・包装・梱包
仕上・包装・梱包工程では、チェーンの仕上・塗油・乾燥などを行い、お客様からの要望通りのチェーン仕上・包装・梱包作業を行っております。仕上工程では、機械で出来ない組立・検品作業を作業者が1本づつ行っており、高品質なチェーンを仕上げております。包装・梱包ラインにおいては自動化などを進め、コストダウンにも力を入れております。