モノづくりへのこだわり

和泉チエン
自転車チェーンのモノづくりへのこだわりについてベテラン職人に聞いてみた!

お客様の "想い" を裏切る訳にはいかない!

自転車チェーンの製造にあたって拘っている事や想いはありますか?

モノづくりへのこだわり モノづくりへのこだわり

チェーンに限らずモノづくりには規格値というものがあると思います。規格値内で製造してはじめて商品としてお客様へ届けることができます。和泉チエンが、主に設備内や装置内で使われる「機械用チェーン」と自転車やオートバイで使われる「個人向けチェーン」を製造している中で、私の職場は自転車用チェーンを造っています。

自転車用チェーンというのはお客様が私たちのチェーンを自ら選んで体感できるものです。そこには我々のチェーンに対する、信頼・信用・憧れ・期待など様々な ”想い” があるのではないかと思っています。私たちはその "想い" を裏切る訳にはいきません。それ故に、ただ「規格値内ならOK」という考えで造りたくありません。「規格値内」というのは最低限の保証ではありますが、私たちは業界No.1のモノをお客様にお届けしたいという想いがありますし、お客様が競技者であれば「このチェーンだから記録を出せた」と感じてもらえるように、日々こだわり続けてモノづくりに励んでいます。

たとえ規格内であっても単純に満足なんてしない!

具体的にはどんな事に取り組んでいるのですか?

モノづくりへのこだわり モノづくりへのこだわり

規格内でも「一番良いものを」という意識で、主に強度面で最適値になるよう組立設備の調整を行っています。チェーンの組立てには、プレートやピン、ブシュ、ローラーを使いますが、部品製造の段階で毎回毎ロット100%同じものが出来上がってくるとは限りません。肉眼ではわかりませんが、鋼材そのものの出来映えも微妙に異なりますし、それで製造される部品も微妙に変わってきます。プレス成形用金型のメンテナンス直後の成形部品とメンテナンス前の成形部品では端面などが微妙に違ってきます。

微妙に違う各部品を単純にいつも通りに組付けると、チェーンとしての出来映えはさらに違ってきます。これをできる限り最高のチェーンにするために、組立設備を微調整するんです。どのように?というのは、なかなか言葉にしにくいですが、組立機にあるたくさんの調整部分に薄い紙1枚ほどのシムを固定する事もありますし、本来垂直だったり水平だったりすべき設備の調整部分をあえてわずかに斜めに固定する事もあります。出来上がった製品に関しては、その違いが肉眼では見えませんので、出来映えを顕微鏡で確認する事もあります。わずかな違いも見逃さずに、自分が納得してお客様に胸を張って送り出せるモノを造っています。

お客様の意識を超える製品を造る!

それはなかなか言葉や文字での表現は難しいですね。経験が無いと理解できない技というか…

モノづくりへのこだわり

部品の組み合わせが変わると、本当に微妙ですが組立時の設備が発する音や振動も違ってくるんです。つまり極端な話ですが、設備の音や振動、さらには製品の手ざわりで良し悪しがわかります。この辺りが「どう違うか?」というのは言葉で表現するのは非常に難しいです。ただ我々組立部門の人間は、たとえ部品の状態が最高の状態じゃなかったとしても、最高の製品に仕上げるという事です。

IZUMIの自転車チェーンを使ってくれている人は、ペダルを踏んだ時のレスポンスや滑らかさなどの感覚的に伝わる部分や、ピンの締鋲面やメッキ表面の美しさなど視覚的に伝わる部分も含めてチェーンへの意識がとても高いので、私たちはその意識を超えられるようこれからも日々努力していきます。

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